デジタル分野に関するオープンアクセスの国際学術論文ジャーナル「Journal of Digital Life(ジャーナル オブ デジタルライフ)」は2024年9月16日(月・祝)、第二回目となるカンファレンス「The Conference of Digital Life vol.2」を、大阪市の大阪経済大学にて開催しました。「デジタル」をキーワードに様々な分野の研究者ら約50名が参加し、ショートピッチ大会や講演論文発表が行われました。会場では活発な討議や意見交換がなされ、研究者と産業界のニーズをマッチングする場として注目度の高さがうかがわれました。
■万博開催の地で未来を語る
実行委員長を務めた大阪経済大学教授・中村健二氏は「昨今のデジタル技術の発展は凄まじい。カンファレンスが未来がどうなるかを知る一助になってくれれば」と開会の辞を述べました。また同大学の山本俊一郎学長は「違う考えをぶつけ合って価値を生み出す『創発』をミッションに掲げる大経大で、様々な分野の研究者が社会実装や社会課題について話し合うカンファレンスが開かれることをうれしく思う」と挨拶。大阪市の横山英幸市長からは「人類共通の課題解決を目指す万博が来年開催される大阪で研究発表が行われることは非常に意義深く、未来に向けた貴重な財産になる」とのメッセージが寄せられました。続く基調講演では経済産業省近畿経済産業局の竹村祐樹氏が、中小企業におけるDXの現状について解説。働き手だけでなく消費者も減少する時代に向けて「稼ぐためのDX」の推進は不可欠だと訴えました。
■分野の垣根を超え研究者が交流
昨年度に掲載された論文から最も優れたものを表彰する「アウトスタンディングペーパーアワード」には大東文化大学の土橋俊寛氏、島根大学大学院(論文投稿時)の大西桃吾氏が受賞。当日の最も優れた講演論文発表に贈られる「ベストプレゼンテーションアワード」は法政大学の住吉諒氏が受賞しました。またショートピッチ大会では東京大学の瀬崎颯斗氏が最優秀賞に選ばれました。カンファレンス後には懇親会が行われ、発表を終えた研究者らが和やかに歓談、分野の垣根を超えた交流が見られました。
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